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次の帰省でやってほしい——親の「いま」を残す写真と声の記録
スマホには食事や旅行の写真が何千枚もあるのに、親の日常の姿は驚くほど残っていない——多くの人が、あとになってそれに気づきます。特別な機材はいりません。次の帰省でスマホ1つでできる「残しかた」を集めました。
撮るべきは「非日常」より「日常」
旅行や集合写真はみんな撮ります。撮られていないのは、 台所に立つ後ろ姿、新聞を読む横顔、庭に水をやる姿、笑い声。 つまり「いつでも見られると思っている風景」です。 記念写真のようにポーズを求めず、日常の動作をそのまま残すのがコツ。 「撮るよ」と言わずに撮った1枚のほうが、その人らしさが写ります。
声と話し方は、写真より早く思い出せなくなる
顔は写真で残りますが、声・話し方・笑い方は意識しないと残りません。 動画でなくてもかまいません。スマホのボイスメモで、 食卓の雑談を10分録っておくだけで十分です。 方言、口ぐせ、話の間——そこにあるのは情報ではなく、その人そのものです。
昔話を「インタビュー」してみる
- どこで生まれて、どんな子どもだった?
- おじいちゃん・おばあちゃんはどんな人だった?
- 父さんと母さんはどうやって出会った?
- 私が生まれた日のことを覚えてる?
- 人生でいちばん楽しかった時期はいつ?
改まって聞くのが照れくさければ、「子どもの自由研究で」「家系図を作ってみたくて」 という口実が使えます。親の昔話は、聞ける人が限られている一次資料です。 そして聞かれた親は、たいていうれしそうに話します。 記録という目的を超えて、それ自体が濃い時間になります。
古いアルバムのデジタル化は「一緒にやる」
実家に眠る紙のアルバムは、災害や経年で失われる前にスマホで複写しておきたいもの。 ただ、これを作業として1人でやるのはもったいない。 「この写真いつの?」と聞きながら一緒にめくれば、 1冊のアルバムが2〜3時間の会話になります。 デジタル化した写真を親のスマホにも入れてあげれば、 親にとっても「いつでも見られる宝物」になります。
撮った写真は、送り返すまでがセット
帰省で撮った写真は、選んで親に送るか、プリントして次回持っていきましょう。 撮りっぱなしはこちらのスマホの肥やしですが、 親の手元に届いた1枚は、次に会うまでの間ずっと働いてくれます。 冷蔵庫に貼られたプリント写真は、「また来てね」の代わりに 「また行くね」と言っているようなものです。